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SAN ANTONIO SPURS ONLY

スパーズファンのブログです。Twitterもやってます。rei(@sareim9)

レナードがスパーズディフェンスを崩壊させるのか?

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これらのように最近よく話題に上がっているレナードに関わるチームディフェンスの話。

 

12/17現在スパーズの平均失点は97.7でリーグ4位、Defレーティングは104.1で3位と悪くはありませんが今ひとつ。昨シーズンの平均失点92.9とDefレーティング99.6には遠く及びません。

 

そんな中、レナードがオンコート時のほうがチームのDefレーティングが悪いというデータが。

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この数字を見ると、レナードのオンコート時が一番チームの100ポセッションあたりの失点が多いということになります。また、スパーズの選手がレナードと同時にコートに立っている時と、レナードがコートにいない時のDefレーティングの差がこちら。

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レナードとコートに立っている時は明らかに数字が落ちています。しかし、ここで注意してもらいたいのが、レナード自身のディフェンスが悪いというわけではないということ。誰もが知ってる通りレナードは一流のディフェンダーで、個人のDefレーティングは101.8でリーグ18位です(昨シーズンはリーグ2位なので悪くなってるじゃんと言われればそうなのですが...)。そんなレナードがチームディフェンスの足を引っ張っているなんてことは有り得ないわけです。

 

つまり、問題となっていることは、レナード個人のディフェンスが悪いのではなく、レナードがオンコート時にチーム全体のディフェンスが悪くなるということです。

 

その原因として一番に思い浮かぶものが、スタメンの変化です。レナードと一番プレータイムを共にするスタメンにおいて、ディフェンスの良かった昨シーズンから唯一の変更点が、ダンカンからガソルになったということ。

 

NBA.comのラインナップスタッツで調べてみると、

昨シーズンのスタメン(パーカー グリーン レナード オルドリッジ ダンカン)計698分

DefRtg 96.1   Opp eFG% 46.8%

今シーズンのスタメン(パーカー グリーン レナード オルドリッジ ガソル)計179分

DefRtg 103.2   Opp eFG% 48.1%

 

インサイドディフェンスの軸が変わることでこの差。スタメンの中では元々パーカーがディフェンスを苦手としているのに加え、ダンカンからガソルに変わったことで、相手にとってはより崩しやすい場所が増えたことになります。

 

これにより、今シーズンからパーカーやガソルを徹底して狙った戦術で攻められる場面がよく見られます。また、レナードをヘルプディフェンスに参加させない距離まで孤立させる、逆アイソレーションのようなものまでやってくるチームまで出てきました。

streamable.com

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レナードをウイングやコーナーに引きつけることで、逆サイドで4対4をつくり出します。上の動画を見て、バトラーのようなエース級の選手がオフェンスに参加しないならかえってスパーズに有利なのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし、この状況になるとスパーズ側からすれば4人のうち2人(パーカーorミルズとガソル)がディフェンスの苦手な選手となります。5人中2人がディフェンス難である普段の状況と、4人中2人がディフェンス難であるこの状況では当然後者のほうが攻められやすいということです。

 

それにレナードが付いているのはエース級の選手なので迂闊に離してヘルプに加わるわけにはいきません。

streamable.com

離しすぎるとこのように。リングから遠ざけられることが多くなった結果か、レナードのDefリバウンドはルーキーシーズンを除いて過去最低の4.8となっています。また、4対4でなくてもレナードを逆サイドに引き離すだけでパーカーやガソルを狙ったアイソレーションやP&Rを仕掛けることが容易くなります。

 

解決策の1つとして、ゾーンディフェンスが挙げられ、スパーズはリーグで2番目にゾーンディフェンスを使っているデータがあります。しかし、その効果は1ポゼッションあたり1.0失点と明確な効果が出ている訳ではありません。

 

結局のところいくらレナードのディフェンスが優秀であっても、ディフェンスが苦手なのが2人もいればカバーするのは困難であるということですね。しかし、パーカーやガソルのようなベテランのディフェンス能力向上には限界がありますが、チームとしてのディフェンスはシーズン序盤でまだまだ改善の余地はありますから期待したいところです。

 

そんなスタメンのディフェンスに対して、2ndユニットのディフェンスは良好。

スタメン(パーカー グリーン レナード オルドリッジ ガソル)計179分

DefRtg 103.2   Opp eFG% 48.1%

2ndユニット(ミルズ ジノビリ シモンズ リー デッドモン)計43分

DefRtg 71.2   Opp eFG% 31.4%

 

なかなか衝撃的な数字が。計43分のラインナップとは言え、今シーズン3番目に多いラインナップなのでサンプルとしては十分かと思います。ただ、常に相手チームのベストラインナップとマッチアップするスタメンと比較するのは正しいとは言えませんが。

 

2ndユニットのディフェンスが良いのは、リーが思ってたよりディフェンスができることや、シモンズが成長したということもありますが、何と言ってもデッドモンの存在でしょう。

 

デッドモン個人としてのDefレーティングは89.8でチーム内でもダントツ。上記のラインナップ以外でもデッドモンが入っていればディフェンススタッツがかなり良くなる傾向にあります。現在はまだ平均14.7分の出場ですが、これからもっとプレータイムが伸びるでしょうね。

 

ガソルのディフェンスは悪いですが、オフェンスではスパーズに順応し始めて重要な存在になっているので、単純にもっとデッドモンを使えよっていう訳にもいかないんですよね。それだけ攻守のバランスっていうのは難しい問題であり、相手によっても使い分けなきゃいけないので。攻守にそれぞれ特化した選択肢があるというのは贅沢なことではありますけど。

 

そしてこれらのディフェンス問題を考えている際に改めて感じるのが、ダンカンが引退したということ。いくら晩年のダンカンでも、居なくなるとディフェンス面でこれだけの影響があるのかと思い知らされました。ダンカンの後釜と呼ばれる選手がこの先スパーズに入ってくるかは分かりませんが、少なくとも今シーズンはダンカンの抜けたディフェンスの穴をチーム全体で埋めてくれることを願っています。